更年期の不調は「個人の問題」とされてきた時代から、「組織が向き合うべき課題」へと変わりつつあります。
更年期世代の女性は、経験豊富で、組織を支える中核人材。しかし、不調を抱えたまま働くことは、本人だけでなくチーム全体の生産性や関係性にも影響を及ぼします。
個人の不調に寄り添うことは、組織全体のコミュニケーションを深め、企業文化の成熟につながります。
意思決定層の多くが男性であったこれまで、女性の不調やキャリア課題は見落とされがちでした。
今こそ、個人の変化に理解を持ち、組織の在り方をアップデートする時です。
これまで積み重ねてきた経験と力が最も輝くタイミング。
心身ともに整えながら働けることは、個人にも企業にも大きな価値をもたらします。
メノリスタが、その実現をサポートします。
メノリスタは、研修だけではなく、当事者の不調に寄り添い、具体的な解決に向けた実践的な支援を行います。
個々の主観データ(感じている不調や心理状態)と、睡眠などの計測可能な客観データを掛け合わせ、企業全体における「健やかさ」を可視化・分析。その結果をもとに、改善施策やレポートを提供し、組織と個人がともに前向きに変化していくサイクルを生み出します。
女性ホルモンの変化や更年期に伴う心身の不調、睡眠やメンタルへの影響など――。
これまで何となく“我慢してきた”体の変化を、科学的に理解し、仕事との関わり方を学びます。
自分の状態を言語化できるようになることで、上司や同僚とのコミュニケーションもスムーズになり、必要なサポートを受けやすくなります。
睡眠計測センサーやアンケートによる状態分析をもとに、認知行動療法に基づいた有資格者によるカウンセリングをお一人ずつ実施。
「なんとなく不調」から「どうすれば整うか」が見えてくることで、自分に合ったセルフケアを実践できるようになります。
無理なく続けられるサポートと、約1か月後のフォローアップで、小さな変化を確かな前進へとつなげます。
女性の健康課題や更年期、アンコンシャスバイアスをテーマに、男女ともに参加できる対話型ワークショップを行います。
講義で“知識を得る”だけでなく、ワークを通じて「そういうことだったのか」と実感したり、自分の思考特性に向き合って「これまで気づけなかったこと」に気づこうとする――。
そんな小さな“腹落ち”の積み重ねが、職場での声かけや理解のきっかけにつながります。
主観・客観データを統計的に分析し、
プログラムの効果を人的資本経営の視点でフィードバック。
組織全体の健やかさを育てていきます。

パラマウントベッドが長年培ってきた睡眠研究と、現場の声をくみ取ってきた陽と人(ひとびと)の知見をかけ合わせ、医療・統計・当事者視点の3つから心身の整え方を導きます。
「高度な専門知識」ではなく、「自分に気づく」ための実践知へ。科学を実感に変えるのが、メノリスタの強みです。

独自の解析モデルにより、睡眠データ・アンケート・カウンセリング記録などをAIと統計技術で統合分析。それだけではなく、チーム全体の“感情の傾向”まで可視化します。
これまで感覚でしか語れなかった「働きにくさ」や「関係性のゆらぎ」を感情とデータの両面から捉え、健やかに働ける環境づくりへとつなげます。

更年期は、誰か一人の問題ではありません。上司・同僚・男性社員を含めた相互理解があってこそ、安心して働ける職場が生まれます。
メノリスタの研修は、対象に応じて構成を柔軟に設計。女性・男性・混成など、職場の状況に合わせて実施します。「話しかけづらい」「どう声をかけていいかわからない」など、それぞれの立場から感じる戸惑いを共有しながら、“わかろうとする関係性”を育てます。

メノリスタは、当事者支援で終わらせず、人的資本経営の中で“健康と関係性”を企業価値として可視化します。
女性管理職比率の改善や離職防止などの数値だけでなく、心理的安全性やエンゲージメントの向上も含めて、「人が活きる」組織への変化を支援します。
医療監修
宗田 聡 先生
筑波大学卒業後、平成9年より筑波大学講師として臨床・研究・教育に従事し、平成12年 Tufts大学(ボストン)遺伝医学特別研究員。
平成15年 水戸済生会総合病院産婦人科部長・茨城県周産期センター長(筑波大学産婦人科臨床准教授兼任)。
現在は
平成24年~ 広尾レディース~恵比寿本院~院長
茨城県立医療大学 客員教授
東京慈恵会医科大学 産婦人科学 非常勤講師
筑波大学大学院 非常勤講師
東京都立大学 健康福祉学部 看護学科 非常勤講師
更年期アドバイザー
吉川 千明 先生
美容家/認定メノポーズ(更年期)カウンセラー
コスメ、食、女性医療、植物療法、ファッション、旅など、ナチュラルでヘルシーなライフスタイルを広く提案。植物療法を学んだ後、数々のスパを運営し、女性たちの心と体に寄り添う場を築く。日本初の女性専用漢方薬局を開設するなど、女性のケアの選択肢を広げる活動にも力を注いできた。1990年代初頭から、オーガニックコスメと植物美容の普及に力を注ぎ、2000年に出会った産婦人科医・対馬ルリ子先生との協働をきっかけに、女性の健康支援にも深く関わる。2002年より続けている「女性ホルモン塾」は通算200回を超え、今も多くの女性たちの声と向き合い続けている。著書に『閉経のホントがわかる本』(集英社)など。
パラマウントベッド睡眠研究所所長
木暮 貴政
東京大学を卒業後に新卒でパラマウントベッド株式会社に入社。寝具が睡眠に及ぼす影響などを研究し、眠りSCANを開発(第8回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞を受賞)、眠りSCANを用いた臨床研究、眠りの自動運転の研究などに従事。東京大学にて修士(工学)、パラマウントベッド入社後に東京医科大学にて博士(医学)の学位を取得。
個人
心身が整い、パフォーマンスが回復する
睡眠や気分の不調が改善することで、集中力や判断力が戻り、日常に前向きさが生まれます。
当社の実証事業(経済産業省採択事業)では、参加者である働く更年期世代女性の約7割が不眠の症状を抱えていましたが、プログラム実施後、93%が「更年期や睡眠の不調が改善した」と回答。睡眠スコア(アテネ不眠尺度)でも、「6点以上(不眠の可能性大)」から「3点以下(良好)」へと大幅に改善が見られました。
「体が楽になったら、気持ちが変わった」
参加者からはそんな実感の声が多く寄せられています。
チーム
相互理解が深まり、関係性がしなやかに変わるきっかけに
男女・世代を問わず対話を重ねることで、“わからないから距離を取る”という構造が変わり始めます。
カウンセリングやセルフケアなどを通じて、「自分と向き合いながら、周囲に助けを求める」意識が生まれ、同僚とのコミュニケーションにも変化が見られました。
「声をかけていいんだ」「話してよかった」
職場に安心感が生まれ、関係性がしなやかに変化していきます。
組織
人的資本経営の推進と、より健やかな組織づくりへ
個人の心身の改善を匿名化した上で組織データとして可視化し、健康・関係性・成長の3側面から、より健やかな組織づくりを支援します。
当社の実証事業(経済産業省採択事業)では、セルフマネジメント力(自分の状態を理解し行動する力)の向上が確認され、プレゼンティーイズム(不調による生産性低下)の改善につながる可能性が示唆されました。
離職防止や女性管理職比率の改善に加え、“健康経営の次”にあるウェルビーイング経営の実装を現実のものにしていきます。
メノリスタのプログラムは、医療・睡眠・心理の専門家とともに研究を重ね、確かなエビデンスに基づいて設計されています。 「整う」をデータで証明する――それが私たちのアプローチです。
非装着型睡眠センサーを用いた性成熟期から更年期の女性の睡眠課題解決のための研究
睡眠と関連する更年期症状についてのカウンセリングによる睡眠改善効果の検討-更年期の就労女性を対象として-
更年期就労女性に対するカウンセリングによる睡眠および不調改善効果に関する質的研究:SCATによる事例分析
メノリスタのコラムは、睡眠・ヘルスケア・キャリア・組織開発・人的資本経営といった多様なテーマを、専門家や女性たちへのインタビュー、そして私たち自身の実践・研究・現場の気づきを通して発信しています。データだけでは見えない「人の気持ち」や「関係の変化」を記録し、企業の中に“対話の種”をまきます。
Company
運営会社
メノリスタは、睡眠・医療・介護分野の専門的知見をもつパラマウントベッドと、
生活者や地域に寄り添い続けてきた陽と人が連携して生まれました。
科学と共感、その両輪で“健やかに働ける社会”をつくります。

パラマウントベッド株式会社
1947年(昭和22年)に創業。病院用ベッドの専業メーカーとしてスタートし、その後、高齢化の進展を背景として、高齢者施設や在宅介護分野にも事業領域を拡大しながら、見守り支援システムをはじめとするさまざまな製品・サービスを開発してまいりました。医療・介護用ベッド等の製造、販売事業をはじめ、近年ではベッド等の点検・メンテナンス事業、福祉用具のレンタル卸事業など、国内外においてヘルスケア分野を中心とした事業の多角化に取り組んでおります。
https://www.paramount.co.jp/
株式会社陽と人
私たちは、2つの社会課題に向き合っています。
ひとつは、福島県の農業を“稼げる持続可能な産業”へと育てること。
もうひとつは、生物学的女性の健康課題を起点に、性差を含めた多様性が活かされる組織・地域・社会をつくることです。
福島県国見町を拠点に、“人の優しさが循環する社会”を目指して活動しています。